更新日:2011年2月1日

ここから本文です。

交通事故から守るために

乳幼児の事故を防ぐ : 交通事故から守るために

車に乗っていて交通事故にあった6歳以下の子どものうち、チャイルドシートを着用していた場合、着用しなかった場合に比べ死亡率は約8分の1になっており、被害の軽減に大きな効果があります。

平成12年4月1日より、6歳未満のシートベルト着用が義務化されています。しかし、使用方法を誤ると大けがをする可能性があります。ベルトが首にからまって子どもが死亡するケースや夏場の車内で、高温になったベルトのバックルでやけどをするケースなどもあります。取り扱い説明書をよく読み、上手に活用してください。

チャイルドシートの着用効果を最大限に発揮させるためには、大人用のシートベルトが使えるようになるまでの間、子どもの体の大きさにあったものを正しく使う必要があります。

乳児用(ベビーシート)

目安:体重10kg未満

乳幼児期は首が座っていないので、後ろ向きに使用する「シートタイプ」と、横向きに使用する「ベッドタイプ」があります。

乳児用チャイルドシート

目安:体重9~18kg以下

首がすわり、自分で座っていられるようになったらこのタイプを使います。乳幼児のものを卒業してから「前向きのシート」として使います。

学童用(ジュニアシート)

目安:体重15~36kg以下

大人のシートに座れるようになっても、シートベルトだけでは体にフィットしないので、座高を上げ背の高さを補います。座布団やクッションを代用するのは、滑りやすく腰が安定しないのでやめましょう。

 

  • 膝の上のだっこは危険
    事故の衝撃から、人間の力で子どもを守ることはできません。もし、時速40kmで衝突したとしたら、体重10kgの子どもも、約30倍の300kgに相当します。到底腕力で支えられるものではありません。車外に投げ出される可能性もあります。膝の上でだっこするのは、絶対にやめましょう。
  • チャイルドシートは後ろの席で
    チャイルドシートは後部座席に取り付けてください。やむを得ずエアバッグを備えている車の助手席にチャイルドシートを取り付ける場合は、チャイルドシートを前向きで使用するとともに、座席を最も後方に下げるようにしましょう。
  • チャイルドシート使用の習慣付けを
    チャイルドシートに座らせると、泣き出して嫌がる子どももいます。子どもが嫌がらないよう、子どもにチャイルドシートに座るしつけをし、習慣づけておくことが大切です。

チャイルドシートの正しい使い方

チャイルドシートを座席に据える時は、大人がひざを乗せて体重をかけ、座席との間に隙間ができないように固定しましょう。