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更新日:2024年1月19日

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2024年2月のおすすめ絵本

読み聞かせについて

読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。

(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)

パパに読んでもらいたい本

せつぶんだまめまきだ

桜井信夫作 赤坂三好絵 教育画劇 2000年

2024年2月絵本1

立春の前日、節分に、おとうとおかあはイワシを焼き、家じゅう煙と臭いにおいでいっぱいにしました。家に住み着いた鬼を追い出して、子どもたちが病気にならないように、天災や火事が起きないようにするためです。また、鬼が家に入ってこられないように、おかあはイワシの頭を切り取って串に刺し、ヒイラギの枝と一緒に戸口に挿します。さらに、今年も元気でいられるように、悪魔を除ける力があると信じられている豆を炒って、自分の年の数ともう一つみんなで食べます。そして、隣の家のじいさまから、都では豆をまきながら「おには そと ふくは うち」と叫ぶのだ、と聞いたおとうたちは、この村でも豆まきをしようと相談します。

「節分」の行事が、なぜ、どのように行われるようになったのか、由来を伝える絵本です。節分の時期にお子さんに読んであげるのにおすすめです。

とっています

市原淳作 世界文化社/世界文化ワンダークリエイト 2021年

2024年2月絵本2

お相撲さんが二人、土俵上で四つに組み、「すもうを とっています」。おや、片方のお相撲さんが、飛んでいる青い蝶に向かって左手を伸ばしました。「すもうを とりながら ちょうちょを とっています」。左手が蝶の羽をつかみました。一方、右手は相手のお相撲さんの片方の足を持ち上げ、「あしを とっています」。そして更に相手のお相撲さんの足だけでなく、体全体をひょいと持ち上げ……。この後も勝負がつくまで、いろいろな「とっています」が登場しますが、続きは読んでのお楽しみです。

「とっています」を繰り返す言葉遊びが楽しいこの絵本は、4~5歳におすすめです。県内の図書館職員が、新しく出版された本の中から推薦した「こどもにすすめたい本2022」に選ばれた一冊です。

ママに読んでもらいたい本

こぎつねコンとこだぬきポン

松野正子文 二俣英五郎画 童心社 1977年

2024年2月絵本3

つばき山に住む子ぎつねのコンは、歌が大好きです。「ともだち」という言葉を知り、歌いながら友達を探しに行きます。隣のすぎの木山には、子だぬきのポンが暮らしていて、遊び相手の友達を探していました。すると、誰かの歌声が聞こえてきたので、ポンも一緒に歌いました。二匹は家で、川の向こう側にいた誰かと楽しく歌った話をし、相手の姿を説明すると、たぬきときつねだと分かりました。コンのお母さんは、たぬきにだまされておばあちゃんが、ポンのお父さんは、きつねにだまされておじいちゃんが死んでしまったと言います。二匹とも、相手は友達ではないからもう遊んではいけないと言われ、だまされないように化け方の練習を始めます。二匹は友達にはなれないのでしょうか。

子ぎつねと子だぬきの友情を描いた絵本です。4,5歳から小学生向けです。

イワシ

大片忠明さく 福音館書店 2019年

2024年2月絵本4

2月3日の節分に、鬼を追い払うために豆をまいたり、ヒイラギの小枝に鬼が苦手だというイワシの頭を刺した「ヤイカガシ」を飾ったりしましたか?もし、ヤイカガシを見て、イワシの頭だと知ったお子さんから、「イワシってどんな魚?」と聞かれたら、おすすめの本がこちら。イワシの実物大のサイズはもちろん、海の中でどのように泳ぐのか、何を餌として食べているのか、大きな魚に襲われたらどうなるか、卵から成魚になるまでの一生など、あまり知られていないイワシの生態を、わかりやすく絵で説明した科学絵本です。4歳から小学校低学年向けです。

じいじ・ばあばに読んでもらいたい本

うどんできた!

加藤休ミさく 福音館書店 2020年

2024年2月絵本5

寒い季節においしいうどん。うどんはどうやって作るのでしょう? まず最初に、うどんの粉と塩水を「ぐにゅ~ ぐにゅ~」と手でこねます。しっかりこねると、大きなお団子のようにまとまります。「つぎは ふみふみダンスよ」。ビニール袋に入れたうどんを、足でよく踏みます。「ふみふみ ふみふみ ふみっふみ」。たくさん踏んだら生地を寝かせ、「ころころ ころころ ぺったんこ」と棒で平らにして、包丁で細く切ります。お鍋でゆで、おつゆをかければ、おいしいうどんのできあがり!

この絵本は、お家でできるうどんの作り方をわかりやすく紹介した絵本です。粉をこねたり、足で踏んだり、生地を伸ばしたりと、子どもでもできることがたくさん紹介されています。絵本を読んだ後、ぜひ、お孫さんと一緒にうどんを手作りしてみてはいかがでしょうか。

だいずさんちはだいかぞく

まつくらくみこ絵 国分牧衛監修 少年写真新聞社 2019年

2024年2月絵本6

大豆のおじいさんが散歩に行こうとすると、おばあさんが「きょうは だいじな ひだから さんぽに いかないでください」と頼みます。おじいさんが「はて……?」と理由を考えていると、長いバスに乗って親戚がたくさん集まってきました。兄のもやし、妹の枝豆、子どもの炒り大豆や豆乳、孫の納豆や豆腐、ひ孫の油揚げまでいます。今日は、いったい何の日なのでしょうか?

大豆から作られる加工品を一つの家族に見立て、簡単な製法や使い方を紹介した食育絵本です。節分の豆まきや、大豆の加工品を食べるときなどに読み聞かせてあげてはいかがでしょうか。