更新日:2011年2月1日

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発熱

質問

子どもが急に発熱しました。どのような処置が望ましいでしょうか。

回答

急な発熱の原因のほとんどは、ウイルスや細菌による感染症です。
ウイルスや細菌が体内に侵入すると、これを退治するための防御反応として、熱を上げることでウイルスや細菌とたたかっているのです。
 
高熱=脳の障害と心配する方も多いようですが、熱だけで脳が障害を受けることはありません。熱はあっても機嫌がよく、食欲があって、他に症状がないようなら、水分を与えながらしばらく様子をみてもよいでしょう。高熱が出ていても、苦しそうな様子がなければ、解熱剤は使わずに様子をみましょう。

ただし、次のような場合には、熱が高くなくても早めに救急外来を受診しましょう。
・ 生後3か月未満の赤ちゃんで、38度以上の発熱がある。
・ 水分を受けつけないか、受けつけても吐いてしまう。おしっこが半日以上出ていない。
・ 嘔吐や下痢を繰り返し、ぐったりしている。
・ 初めてひきつけを起こした。
・ 顔色が悪く、あやしても笑わない。激しく泣き、あやしても泣き止まず機嫌が悪い。
・ 眠ってばかりいる。呼びかけていったん起きても、またすぐ眠ってしまう。
・ 呼吸の様子が不規則で胸がペコペコへこむ。鼻の穴がヒクヒクする。

いずれにしても、赤ちゃんの状態をよく確認して対応することが大切です。