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更新日:2022年5月17日

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2022年5月のおすすめ絵本

読み聞かせについて

読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。

(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)

パパに読んでもらいたい本

イモリくんヤモリくん

松岡たつひでさく・え 岩崎書店 2016年

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公園の池に住んでいるイモリくん。ある日、人間の子どもに捕まえられて、他の虫や魚たちと一緒に水槽に入れられてしまいました。夜になると、羽のある虫たちは、飛んで逃げていきます。その様子をうらやましそうに眺めるイモリくんのもとに、この家に住むヤモリくんが現れ、イモリくんの脱出を手伝ってくれることになりました。ヤモリくんは、イモリくんを背中に乗せて、水槽からおもちゃ箱にジャンプ。二匹は、おもちゃのヘリコプターに電池を入れて、夜の街に飛び立ちます。

トンボやカエル、鳥など、たくさんの生き物が登場するので、生き物が好きなお子さんにおすすめです。外に出て、本に登場した生き物を探してみてはいかがでしょうか。

ゆめぎんこう

コンドウアキ著 白泉社 2020年

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ペンギンのぺんぺんは、お客さんの夢を買い取りアメに変えて売る、「ゆめぎんこう」の店主です。空を飛ぶ夢のアメ、怖い夢のアメなどさまざまな夢のアメが揃っています。ある日、自分の夢を買い取ってほしいという人から電話がかかってきました。夜、ぺんぺんは夢を食べるバクのもぐもぐと一緒に、その人の家に行きます。お客さんが眠り、夢を見始めると、もぐもぐがそれを食べて回収していきます。もぐもぐは、素敵な夢をたくさん食べましたが、食べきれなかった夢もありました。次の朝、お客さんがお金を受け取りにやってきました。話を聞くと、どうやら、アメにしてほしい夢があったようです。

ゆめぎんこうがあったら、どんなアメを買ってどんな夢をみてみたいか、お子さんと想像しながら読んでみてください。

ママに読んでもらいたい本

ねえねえ あのね

しもかわらゆみ作 講談社 2020年

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小さなひよこちゃんが、ねずみさんの耳元で「ぴよぴよ あのね ねずみさん だいすきよ。」と言いました。それを聞いてとても嬉しくて、飛び上がって喜んだねずみさん。今度はねずみさんがあひるさんの耳元で「だいすき」を伝えます。あひるさんも嬉しくなって…。次々と「だいすき」の輪がつながっていきます。

シンプルな文章が繰り返されます。「だいすき」と言われた動物たちの表情から、嬉しい気持ちが伝わってきて、読んでいて自然に笑顔になれます。穏やかで、優しい雰囲気の絵本です。

虫ガール ほんとうにあったおはなし

ソフィア・スペンサー、マーガレット・マクナマラ文 ケラスコエット絵 福本友美子訳 岩崎書店 2020年

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小学生の女の子ソフィア・スペンサーは、小さい頃ママとチョウの温室へ行き、虫が大好きになりました。周りの友達はお話の本を読み、ネコのビデオを見ますが、ソフィアは虫の本やビデオに夢中です。幼稚園の頃までは、友達も一緒に虫のことを話したり、虫を観察したりしていました。しかし、小学生になると、虫に興味を持つ友達はいなくなりました。学校にバッタを持っていくと「ソフィアって やっぱりへん」とみんなにからかわれてしまいます。学校でからかわれ続け、悲しそうにしているソフィアを見たママは、「うちの子の『虫ともだち』になってくれませんか」というメールを昆虫学者のグループに送りました。すると3日後、一通の返事が届きます。

アメリカに住む女の子の実話です。夢中になれるものがあることのすばらしさを教えてくれます。

じいじ・ばあばに読んでもらいたい本

へろへろおじさん

佐々木マキさく 福音館書店 2014年

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おじさんは、手紙をポストに入れるために、出かけることにしました。部屋を出たところから、おじさんに数々の災難が降りかかります。階段では滑り落ちてしまい、道に出ると上から二階の人が干していたマットが落ちてきました。まだまだおじさんの災難は続き、ポストにたどり着くころには、服は泥だらけ、手紙はしわくちゃになってしまいました。へろへろになりながらようやくポストに手紙をいれたおじさんに、そのあともう一つの災難が…。

不運続きのおじさんに、思わず笑ってしまう楽しい一冊です。

みどりのはしご

安房直子作 黒井健絵 復刊ドットコム 2016年 (在庫切れ)

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おばあさんの家の小さな庭には、家よりもずっと大きなもちのきがありました。おばあさんは、そのもちのきが大好きです。冬が終わると、おばあさんはもちのきの下に赤かぶの種をまきました。赤かぶはすくすくと育ちました。やがて食べ頃になったある日、おばあさんは10本あったかぶが9本しかないことに気づきます。しばらくすると、おばあさんの家に、誰かから赤かぶのお礼の電話がかかってきました。もちのきのはしごを登って、赤かぶのサラダを食べにきてほしいと言われ、おばあさんが庭に出てみると…。

ページいっぱいに描かれたもちのきの葉や広々とした庭の草花の、鮮やかな緑色が、さわやかな新緑の季節にぴったりです。