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更新日:2024年12月20日

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2025年1月のおすすめ絵本

読み聞かせについて

読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。

(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)

パパに読んでもらいたい本

いえができるよ

バイロン・バートンさく なかがわちひろやく 好学社 2024年

2025年1月絵本1

緑の野原に、ブルドーザーで地面に穴を四角く掘ります。穴の外側に沿って、ミキサー車からコンクリートをドロドロと流し、その上にブロックを重ね、板を敷くと床ができました。次は板を立てて、壁を作り、てっぺんに三角形の屋根を作ります。

幼い子どもたちに1軒の家ができるまでを、青色や赤、緑などのはっきりとした色合いでわかりやすく伝える絵本です。水道管や、電気の配線など、普段は表から見えない部分も、丁寧に描かれています。作者は『でんしゃ』や『ひこうき』など乗り物の絵本でお馴染みのバイロン・バートンです。

ねむれないの? ちいくまくん

マーティン・ワッデルぶん バーバラ・ファースえ 角野栄子やく 評論社 1991年

2025年1月絵本2

洞穴に2匹のくまが住んでいました。大きいくまの「おおくまさん」と、小さいくまの「ちいくまくん」です。夜になり、おおくまさんはちいくまくんを暗がりにあるベッドに寝かせ、暖炉の側で本を読み始めました。ところが、ちいくまくんは眠れません。「ねむれないのかい? ちいくまくん。」とおおくまさんが尋ねると、「こわいんだよ。」とちいくまくん。自分の周りが暗くて怖いというのです。おおくまさんは一番小さなランプに火を灯し、ちいくまくんの側に置きました。それでもちいくまくんは暗闇が怖いと訴え続けます。暗闇を恐れてなかなか眠れないちいくまくんと、何とか寝かしつけようと優しく応えるおおくまさんのやり取りが楽しい絵本です。

ママに読んでもらいたい本

だっこ だっこ らっこ

ねこしおり文 植垣歩子絵 アリス館 2024年

2025年1月絵本3

「ママ、だっこー」「だっこー!」と小さな男の子が叫ぶと、「ぼくのこと よんだ?」と貝を持ったらっこが来ました。男の子は呼んでいないと答えます。男の子が「だっこ だっこー!」と叫ぶと、「らっこ らっこでーす!」と今度は、大きならっこと小さならっこの2匹がやってきました。「もう、だっこ だっこ だっこ だっこ だこだこだこだこ……」と叫ぶと、8本足のある生き物がやってきて……。

繰り返しのリズムが楽しい、言葉遊びの絵本です。シンプルなイラストでいろいろな動物や男の子が表情豊かに描かれています。0歳から3歳におすすめの一冊です。

もりのおへやをしょうかいします

茂市久美子作 しもかわらゆみ絵 講談社 2023年

2025年1月絵本4

「もりの おへやを しょうかいします。 おへやの ことなら おまかせください」。ある山の中、世話好きなうさぎが看板を出しました。最初のお客さんは2羽のおおこのはずくです。リクエストは「たまごを うんで、ひなを そだてられる、 よい ところ」。うさぎは、2羽をりんごの木へ案内します。木の枝の付け根に大きな穴があり、巣作りに向いています。 「ここなら あんしんして、たまごを うんで、ひなを そだてられるわ。うさぎさん、ありがとう」、とおおこのはずくたちは満足した様子です。秋になり、次のお客さんのやまねがやってきました。さて、今度はどんなリクエストでしょうか。

子育てや冬ごもりにぴったりな住みかを探す動物たちの手助けをするうさぎのお話です。どんぐりやふきのとうなど四季折々の自然が繊細なタッチで描かれた幼児向け絵本です。

じいじ・ばあばに読んでもらいたい本

ねむれないよるのこと

なかざわくみこ作・絵 偕成社 2024年

2025年1月絵本5

「おやすみなさい」と言って布団に入った男の子が、眠れずに電車のおもちゃで遊んでいると、窓枠にいたバッタから、「スミマセーン! ソレ、ボクガ ノル デンシャ ナンデスケド!」と声をかけられました。「ソロソロ ハッシャシマスヨ! ノラナインデスカ?」と言われ、電車に乗り込みます。着いたところは「だいどころまち」。焼きたてのパンを売る店やカフェを眺め、フルーツパーラーでパフェを食べ、長いすべり台をすべり、男の子は町の中を楽しみます。

不思議な町に招待された男の子の冒険を描いた絵本です。ぜひ、お孫さんといっしょに読んでみてください。

ゆきのひ

サム・アッシャー作・絵 吉上恭太訳 徳間書店 2023年

2025年1月絵本6

朝起きると外は雨。とても寒く、僕が何もしたくないとおじいちゃんに伝えると、「じゃあ、とくべつなことを しよう」と提案されました。「まずは じゅんびだ」と眼鏡屋、次に図書館に行き、道具や材料を売る店に行って、木材やねじなどを買いました。「これ、どうするの?」と聞くと、おじいちゃんは「いいものを つくるのさ」と言います。二人で作業を始め、金属の棒を曲げたり木材をねじでとめ、釘を打ったりして、時間をかけてようやくすごいものができました。かっこいいそりが完成したのです。外に出ると、雨は雪に変わり一面の雪景色が広がっていました。さあ、白銀の世界に出発です。

そりを作り、雪の中、そりすべりに出かけた少年と祖父の冒険を描きます。雪の季節にぴったりの絵本です。