更新日:2023年4月20日
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読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。
(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)
譚小勇文 天野祐吉文 譚小勇絵 福音館書店 2005年(品切れ、県内11館で所蔵)
むかし、山の中の小さな村に、働き者の若い夫婦が住んでいました。ある日、二人が畑を耕していると、地面の中から大きなかめ(瓶)が出てきました。「なにが、はいっているんだろう」と中を覗いた拍子に、被っていた笠が落ちました。笠を拾い上げると、不思議なことにかめの中から、また笠が出てきます。次から次へと出てくる笠は、全部で百枚もあり、喜んだ二人は村人に笠をあげました。ところが、地主がこのかめの噂を聞きつけ、夫婦から無理やりかめを奪い取ってしまいます。かめは地主の屋敷に置かれましたが、ふとした弾みで地主のお父さんがかめの中に落ちてしまいました。すると、かめの中からお父さんが一人、また一人…。 入れた物が何でも百倍になる不思議なかめが登場する中国の昔話を描いた絵本です。4歳ごろから楽しむことができます。 |
accototo著 イースト・プレス 2018年
「ようこそ いらっしゃいませ」。新鮮な「あいうえお」などの文字を使ったごちそうをお作りします。最初に使うのは、「すんこ-ぷ-」という文字です。出来上がったのは…「コーンスープ」です。「さあ めしあがれ」。さて、次は「ふ-ぼ-ど-ま」を炒めます。どんな食べ物になるか分かりますか? 文字を並び替えて食べ物の名前を作る言葉遊びの絵本です。使う文字がどんな食べ物になるのか、お子さんと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。3歳ごろから楽しむことができます。 |
高畠純作・装丁 光村教育図書 2021年
「1,2,3,はい! てを あげて」「1,2,3,はい! てを おろす」。掛け声に合わせ、元気よく体操をしているのは、動物たちです。「1,2,3,はい! のばして のばして からだの よこを」。キリンやダチョウ、アライグマが、腕をグーンと伸ばして、横まげをしています。「1,2,3,はい! よこ むいて」。ゾウや犬が腰に両手をあて、顔だけ横を向きました。絵本を読むうちに、リズミカルな掛け声につられ体がムズムズしてきたら、親子一緒に、動物たちのポーズを真似して体操してみませんか? |
もりひさし文 ユノセイイチ絵 こぐま社 1978年
くまさぶろうは泥棒の名人です。どのくらい上手に盗めるかというと、例えば、コロッケを食べながら歩いている子どもから、本人に気づかれずにコロッケを盗むことができます。盗まれた子どもは、素早くて何が起きたかわかりません。きょろきょろと周りを見回し、手を振ってコロッケがなくなったことを確かめています。犬の喧嘩を眺めている子どものポケットに入っているおもちゃがミニカーだと見抜き、すっと抜き取ることだって朝飯前です。ある日、くまさぶろうは、意外なあるものを盗めるようになりました。 |
たなかよしゆきぶん のさかゆうさくえ 福音館書店 2002年
子どもたちが大好きなどろだんご。最初に地面に穴を掘り、穴の中に水をたっぷり入れて力いっぱいかき回します。「べちゃべちゃ にゅるにゅる ぺったんぺったん にぎにぎ」。泥だらけの手を、握ったり、閉じたりしてどろんこを楽しんでみましょう。それから、両手で泥をすくって丸め、どろだんごを作ります。丸い形になったら、乾いた土をくるくると回しながらまぶします。「おだんご ごろごろ ぎゅっぎゅっ にぎろ」。途中でひびが入ってしまったら、水にそうっとつけて、もう一度丸めれば大丈夫。ぎゅっぎゅっと握ると、固くて、光るどろだんごのできあがり。どろだんごの作り方をイラストでわかりやすく伝える絵本です。 |
灰谷健次郎作 長新太絵 文研出版 2009年
犬のろくべえが、穴に落ちてしまいました。穴から「きょゆーん わんわん」という鳴き声が聞こえます。見つけたのは、小学校一年生の子どもたちです。子どもたちはみんなで穴をのぞき込みますが、とても深く、暗いので、ろくべえの姿は見えません。懐中電灯で照らし、「ろくべえ。がんばれ」と呼びかけると、ろくべえは「わんわん」と鳴きました。ろくべえを助けたいと思った子どもたちは、お母さんたちを呼んできましたが、「むりよ。」と言われてしまいます。そのうちに、ろくべえは丸くなり、元気がなくなってきました。そこで、子どもたちが考えた救出作戦は…。 幼児から小学校低学年におすすめの絵本です。 |
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