更新日:2025年2月19日
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読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。
(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)
わたなべしげお/ぶん おおともやすお/え 福音館書店 1986年
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砂場で遊んで泥だらけになったくまくん。家に帰るとママに「まあ、ひどい どろんこ!」と言われ、お風呂場へ連れていかれます。パパにシャワーで泥を流してもらい、肩まで湯船に沈み温まったら、背中をごしごしと洗ってもらいました。泡をすっかり流した後、「こんどは ぼくが あらってあげる」とくまくんが、パパの大きな背中をごしごし、と洗います。 パパと交代で背中を洗ったり、一緒に湯船につかり「いーち にーい」と十まで数えて温まったりと、パパとお風呂を楽しむくまくんを描いた絵本です。人気の「くまくんの絵本」シリーズの一冊。0歳から3歳向けです。 |
アルビン・トレッセルト/さく ロジャー・デュボアザン/え 石津ちひろ/やく 好学社 2024年
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「もりのなかを とおるのは だあれ?」、アライグマが「ぼくだよ」と答えます。ザリガニを捕まえ、小川の水で洗っています。すると、小川が「わたしが とおりますよ」と、ぶくぶく音を立ててビーバー池まで流れていきます。次にビーバーが、「おれだよ」と低い声を上げます。木の枝と泥でダムを作って、忙しそうです。次に森の中を通るのは誰?そして、森の中から、こっそり動物を見ているのは誰? 『あまつぶぽとりすぷらっしゅ』の作者アルビン・トレッセルトと、コルデコット賞を受賞した画家のロジャー・デュボアザンが、森の中の動物たちの暮らしを描いた絵本です。緑色、茶色、黒色の3色を基調とした、木や葉、動物などを表現しています。3歳以上におすすめです。 |
ローズマリー・マカーニー/文 西田 佳子/訳 西村書店 2017年
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暑い日も寒い日も、野を越え山を越え、世界中の子どもたちが学校へ通います。どんな道を、どんな交通手段で学校まで登校するのでしょう?例えば、学校へ行く途中に、大きな川があったら!?膝まで水につかりながら歩いて渡ったり、小舟を漕いで渡ります。学校まで行く途中、大きな山があったら!?垂直に切り立った崖をはしごを使って登ったり、険しい山道を歩いたり、ロバに乗ったりして越えていきます。学校に水や机がなかったら!?水を入れた大きなたらいを頭上に載せて運んだり、大きな机を3人がかりで運んでいきます。 世界各地の通学風景を写真で紹介した絵本です。学校に通えず働く子どもも紹介され、SDGs(持続可能な開発目標)の目標4「質の高い教育をみんなに」を知るきっかけになります。小学校1・2年生向け。 |
得田之久/ぶん 垂石眞子/え 福音館書店 2024年
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夜、ぼくが絵本を見ているとチャイムが鳴り、玄関に大きなピンクの浮き輪を持ったあひるが立っていました。あひるは「いっしょに おふろに はいろう」と言います。そこでぼくはあひると一緒にお風呂に入ることにしました。お風呂に入っていると、ピンポーンとチャイムが鳴り、ぱんだが「いっしょに パジャマ きよう」と立っていました。パジャマに着替えていると今度は……。 「いっしょに○○しよう!」といろいろな動物たちが次々と誘いにやってきて、ぼくとお風呂に入り、寝る前の準備をする様子を描く絵本です。シンプルなイラストで男の子と動物が表情豊かに描かれています。2歳から4歳におすすめの一冊です。 |
石井桃子/再話 赤羽末吉/画 福音館書店 1982年
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むかし、あるところにじいさとばあさが住んでいました。ある日、じいさが山へ柴刈りに行き、ばあさが洗濯をしていると、じいさが飼っている雀が、洗濯用の糊を食べてしまいました。怒ったばあさが雀の舌を切ると、雀は泣きながら山の方へ逃げていきました。山から帰ったじいさは話を聞き、雀に謝ろうと思いました。そこで「すずめや すずめ すずめのおやどは どこじゃいな ちゅんちゅん」と呼びながら、山へ入っていくと、うしあらいどんが牛を洗っていました。 日本の昔話絵本です。お土産に「大きいつづら」「小さいつづら」どちらを選ぶ?という場面があり、じいさとばあさが異なる選択をし、正反対の結果となります。お孫さんと一緒にどうなるか想像しながら読み進めてみてはいかがでしょうか。4歳から小学校3・4年生向け。 |
塩野米松/文 はたこうしろう/絵 農山漁村文化協会 2024年
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へたさんの家の向かいの新しい家に、4歳のゆかちゃんの家族が引っ越してきました。へたさんは家の前にある土の道を舗装せず、草花を育てて大事にしていました。ゆかちゃんは土の道に触って手を真っ黒にして遊びます。雨の日はみずたまりができ、「おいけが できたーっ!」と大喜びです。その水たまりの一つをへたさんからもらったゆかちゃんは、その次の雨の日に、水たまりを海にすることを思いつきました。さらに水たまりに、自宅で飼っている金魚を入れようとしたところ……。 引っ越しシーズンの春にぴったりの絵本です。お孫さんと一緒に読んでみてはいかがでしょうか。 |
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