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更新日:2025年1月20日

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2025年2月のおすすめ絵本

読み聞かせについて

読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。

(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)

パパに読んでもらいたい本

とうさんはタツノオトシゴ

エリック・カールさく さのようこやく 偕成社 2006年

2025年2月絵本1

タツノオトシゴのとうさんとかあさんが海の中をゆらゆらと泳いでいると、かあさんが急に腰をクネクネ動かし始め、「わたし たまごを うむみたい。」と言いました。とうさんが「だいじょうぶ、ぼくに まかせて。」と答えると、かあさんはとうさんのお腹のポケットに卵を産みました。お腹に卵を抱えたとうさんが、ゆらゆら泳いでいくと、子育て中のとうさん魚たちに会いました。トゲウオは巣の中で、ティラピアはなんと口の中で卵を守り育てています。そしてとうとう、タツノオトシゴのとうさんの子どもたちが産まれ始めました。とうさんのお腹から、小さなタツノオトシゴたちが、次々と飛び出し、泳いでいきます。

お腹にある袋で卵を孵化させ、稚魚になるまで育てるタツノオトシゴのとうさんが主人公の絵本です。父親が子育てをする魚もたくさん登場します。

たんたんぼうや

かんざわとしこぶん やぎゅうげんいちろうえ 福音館書店 1998年

2025年2月絵本2

たんたんぼうやが歩いています。犬とひよこも後をついていきます。「たんたん ぼうやが あるけば たんたん あとから だれかも たんたんたん」。みんなで一緒に歩いていくと、さる、うさぎ、らいおんと、次々と動物たちが現れて、ぼうやの散歩に加わります。うさぎが「ぴょーん」と跳ねれば、みんなもまねして飛び跳ね、らいおんが「わおーおん」と大あくびをすれば、みんなでまねしてあくびをします。

たんたんぼうやが動物たちと散歩を楽しむ様子が、鮮やかな色彩で描かれています。リズミカルな言葉が楽しく、動物の動きをまねて遊べます。0歳から2歳頃の読み聞かせにおすすめの絵本です。

ママに読んでもらいたい本

365まいにちペンギン

ジャン=リュック・フロマンタルぶん ジョエル・ジョリヴェえ 石津ちひろやく ブロンズ新社 2006年

2025年2月絵本3

1月1日、僕の家に宅急便で箱が1つ届きました。ふたを開けると、中にはペンギンが1匹入っていました。「ぼくは ペンギン1ごう。おなかが すいたら なにか たべさせてね。」という手紙つきです。差出人は書かれていません。次の日も、ピンポーンとチャイムが鳴って、宅急便で届いたのは2羽目のペンギン!ペンギンは毎日、宅急便で1羽ずつ送られてきて、1月31日になると、31羽に増えました。家の中はソファーの上もピアノの上もペンギンでいっぱい。いったい誰が何のために送ってくるのでしょう?

地球温暖化による気候変動で影響を受ける生き物たちを考えるきっかけになる絵本。小学校でSDGsに関する学習の導入として読み聞かせするのにもおすすめです。

おふろでちゃぷちゃぷ

松谷みよ子文 いわさきちひろえ 童心社 1994年

2025年2月絵本4

あひるちゃんがタオルを持ち、歩いています。「ねえ どこいくの?」と男の子が尋ねると、「いいとこ いいとこ」と答えます。あひるちゃんは、石けんもくわえて持ちました。すると、「わかった! おふろだ!」と男の子。先に湯船につかったあひるちゃんが、「はやく おいでー いっとうしょうは だあれ」と男の子を呼ぶと、「まって まって いま せーたー ぬいだとこ」。

お風呂が大好きな男の子を描いた絵本です。0歳からの読み聞かせにぴったりの「松谷みよ子あかちゃんの本」シリーズの一冊です。お風呂でゆっくり温まりたいこの季節にどうぞ。

じいじ・ばあばに読んでもらいたい本

3びきのくま

トルストイぶん バスネツォフえ おがさわらとよきやく 福音館書店 1996年

2025年2月絵本5

森の中の小さな家に、おとうさんぐまのミハイル・イワノビッチ、おかあさんぐまのナスターシャ・ペトローブナ、小さなくまの子のミシュートカの3びきのくまの家族が住んでいました。ある日、道に迷った女の子が、くまたちの家を見つけました。くまたちは散歩に出かけて誰もいなかったので、女の子が家の中に入ると、食堂にはスープの入った3つのお椀がありました。女の子は最初にミハイル・イワノビッチの大きなお椀から一口飲みました。次に、ナスターシャ・ペトローブナの中くらいの大きさのお椀から一口、ミシュートカの小さな青いお椀から一口飲み、一番おいしいと思った青いお椀のスープを全部飲んでしまいました。

ロシアの文豪トルストイがイギリスの昔話を再話し、広く愛読されるようになった昔話絵本です。3歳から小学校1・2年生向けです。

どこどこ?ねどこ

junoさく 福音館書店 2023年

2025年2月絵本6

「どこ どこ? きつねの ねどこ」。茶色のふんわりとした大きなしっぽを持つキツネが眠る場所は、「ここだよ」「たんぽぽ ぽかぽか おかのうえ」。たくさんのたんぽぽの花に囲まれて、体を丸めてひと休みしています。海の上に浮かんで、海面からひょっこり顔を出しているのは、ラッコです。「どこ どこ? らっこの ねどこ」。「ここだよ」「こんぶに まかれて ぐーぐーぐー」。水面から出た昆布を体に巻き付け、ゆらゆら浮かんで眠っています。

動物たちが眠る場所を、心地良いリズムの言葉と温かみのある刺繍で綴り紹介します。「こどもにすすめたい本2024」に選ばれた、1歳頃から楽しむことができる絵本です。