更新日:2024年9月20日
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読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。
(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)
いまもりみつひこ文・切り絵 アリス館 2018年
大きな赤い丸が1つあります。「まんまる まんまる まんまる だあれ」。赤い丸の中に小さな白い丸が7つ現れました。「ななつの もようが でてきたよ まんまる だれだか わかるかな」。赤い丸に手や足が生え、ある昆虫に変身しました。 「まんまる まんまる まんまる だあれ」と呼びかけられてページをめくると、丸が少し変化しています。何の生き物かヒントを読んで、更にページをめくると、様々な生き物が登場しました。単純な繰り返しのリズムが楽しく、はっきりした色合いで読み聞かせにも向いています。親子であてっこ遊びをしながら、楽しく読んでみてはいかがでしょうか。最後のページを読んだら、裏表紙も忘れずに見てください。幼児向けの絵本です。 |
齋藤陽道作 あわい絵 アリス館 2023年
人差し指を立てると、手話では数字の1を表します。両手で数字の1を作ったら頭の上に載せ、角のようにしてみましょう。すると、「えっへん えへん! こわーい かおの・・・」鬼に変身できました。人差し指と中指を立てるのは、数字の2の手話。両手で数字の2を作ったら上下に合わせましょう。「どろろん どろろん・・・」と呪文を唱えれば、忍者に変身です。 1から10までの手話の数字表現を使って、いろいろなものに変身する手あそびができます。3歳頃から、親子一緒に楽しめる絵本です。バリアフリー図書を紹介する「りんごの棚」コーナーの一冊です。 |
降矢ななさく 福音館書店 2023年
かあさんりすがどんぐりひろいに出かけました。「みーつけた ひとーつ」。落ち葉の中にどんぐりを見つけて、背中のかごに入れました。2つ、3つ、4つ、順調にどんぐりを見つけます。ところが、かあさんりすがつまずいて転んでしまい、どんぐりが、かごの中から飛び出してしまいます。かあさんりすは無事にどんぐりを集め、子りすたちの待つ家に帰ることができるでしょうか。 お子さんに「どんぐりはどこかな?」と声をかけ、かあさんりすと一緒にどんぐりを探しながら読んでも楽しめます。読み終わったら、本物のどんぐりを探しにお散歩に出かけてはいかがでしょうか。0~2歳向けの絵本です。 |
accototoさく 大日本図書 2023年
今日のご飯のメニューは、オムライスと味噌汁。「やったー! おいしそう」と喜ぶ男の子に、お母さんは「じいじと ばあばの やさいと たまごで つくったのよ」と話します。「いただきまーす」。男の子はオムライスをスプーンですくうと、細かく刻んだニンジンが入っていることに気付きました。男の子は、「じいじ にんじん つくれるの? どうやって?」と尋ねます。じいじはニンジンをどのようにして作ったのでしょうか。 男の子とお母さんの会話形式で展開します。夕食の食材をじいじとばあばが時間と手間をかけて大切に育ててくれたことを知り、感謝していただく様子を描く食育絵本です。 |
パトリシア・ヘガティ文 ブリッタ・テッケントラップ絵 木坂 涼訳 ひさかたチャイルド 2023年
「やわらかな つきの ひかりが よるの もりを やさしく てらしているよ」。夜の森や砂漠、ジャングル、海など、さまざまな場所で輝く月が、その地に生きるものたちを優しく見守ります。 月の満ち欠けにあわせて三日月から満月まで様々な形にくり抜かれた空に、背景の素材でキラキラとした月が現れる仕掛けになっています。全体的に暗く落ち着いた色調ですが、その分、月が輝く様子が強調されるように感じられます。月が一段と美しく感じられる秋の夜、眠る前にじっくりと絵を見ながら、ゆったりと読み聞かせてほしい一冊です。読み終わったら、目を閉じて夜空に浮かぶ月を想像してみてください。良い夢が見られるかもしれません。幼児向けの絵本です。 |
松谷みよ子ぶん 東光寺啓え 童心社 1969年
「おいしい ものは ありませんか おくちに はこんで あげますよ」。おさじさんが、おいしそうな匂いに誘われ、うさぎのぼうやのところへやって来ました。うさぎのぼうやの前には、とろとろの卵がゆ。おさじさんは「ぼく、おてつだいしてあげる」と言いますが、うさぎのぼうやは、「いいの いらないの ぼく ひとりで たべるよ」と言って、熱々の卵がゆの中に鼻をつっこみ、やけどをしてしまいました。「あっちっち」「えーん えーん」と泣き出すうさぎのぼうやに、おさじさんはこう言います。「ぼくは おさじさん おいしいものを おくちへ はこぶ きしゃぽっぽ さあ おてつだい いたしましょう」。 「松谷みよ子あかちゃんの本」シリーズの一冊です。赤ちゃん向けに優しく心地良い言葉のリズムで綴られていますので、0歳から読み聞かせてみてはいかがでしょうか。 |
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