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更新日:2025年9月18日

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2025年10月のおすすめ絵本

読み聞かせについて

読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。

(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)

パパに読んでもらいたい本

なんのくるまにのるのかな?

小輪瀬護安/さく 福音館書店 2024年

202510絵本01

宅配便配達員の女性が段ボール箱を持って運んでいます。「なんの くるまに のるのかな?」。現れたのは、後ろに荷物をたくさん積むことができる緑色の宅配車です。清掃作業員も家庭から出された大きなごみ袋を集め、ごみ処理場へ運ぶときに車を使います。「なんの くるまに のるのかな?」。  

警察官や消防士、道路作業員など、働く人達が仕事の内容に合わせてどんな車に乗っているのか、あてっこして楽しむ絵本です。街中でよく出会う車が本物そっくりに描かれており、車が好きなお子さんにおすすめの一冊。2歳ごろから楽しめます。

りんごりらっぱ

あべけんじ/作 福音館書店 2024年

202510絵本02

しりとり遊びの絵本です。絵を見ながら、親子一緒に大きな声で読んでみましょう。しりとりの初めの言葉は「りんご」。赤いりんごが1つあります。次は「ご」で始まる「ごりら」。大きな黒いごりらが登場し、りんごを見ています。ごりらがりんごを掴みました。「りんごりら」。おや、「りんご」と「ごりら」が合体しました。次に登場したのは「ら」で始まる「らっぱ」。ごりらが右手でりんごを掴み、左手でらっぱを持ち吹き鳴らしています。「りんごりら」と「らっぱ」が合体すると、さあ、どんな言葉になるでしょう?

しりとりはまだまだ続きます。合体した言葉も「りんごりら」からどんどん増え、長くなり、最後まで一息で言うのが難しくなっていきます。園や図書館でのおはなし会、小学校低・中学年向けの読み聞かせにもぴったりの絵本です。

ママに読んでもらいたい本

みんなでねんね

中川ひろたか/文 まるやまあやこ/絵  光村教育図書 2020年

202510絵本03 

ぬいぐるみのくまがあくびをしています。空にはお月様とお星さま。「あ、もう ねんねの じかん」。積み木で遊んでいたさっくんは寝る時間になったことに気がつきました。さっくんは、眠そうなくまにパジャマを着せ、歯磨きをしてあげます。絵本を一緒に読み、毛布をかけて胸を優しくトントンして寝かしつけていると、さっくんも眠くなりました。「はみがき くちゅくちゅ」ママが歯をみがいてくれます。

ぬいぐるみのくまと男の子、ママが過ごすねんねのひとときが温かみのある絵で描かれていて、お休み前の読み聞かせにぴったりの一冊です。「こどもにすすめたい本2021」に選ばれた幼児向け絵本です。

 

れいぞうこのおくのおく

うえだしげこ/作・絵 教育画劇 2018年

202510絵本04

冷蔵庫の奥の奥に、使いかけのまま、忘れられたチーズがいました。このままでは、カビが生えてしまうとあせったチーズは、冷蔵庫の奥から脱出しようと決めました。「ぜったい まえに いかなくちゃ!」。さて、チーズは無事、冷蔵庫の扉近くの前の方にたどりつき、ママの目にとまって、おいしい料理に変身することができるのでしょうか。

使いかけのチーズが、おいしく食べてほしいと願って、冷蔵庫の中で懸命に頑張る姿をユーモラスに描いた絵本です。学校の授業で、SDGsをテーマにした学習の導入に、また、10月の「食品ロス削減月間」、10月30日の「食品ロス削減の日」にあわせた本の展示・紹介にも使えます。「れいぞうこのあるあるえほん」シリーズの一冊。3・4歳から小学校中学年向け。

 

じいじ・ばあばに読んでもらいたい本

どんぐりころころむし

澤口たまみ/ぶん たしろちさと/え 福音館書店 2019年

202510絵本05

秋の林を男の子が歩いています。足元には、茶色や緑色のどんぐりがいっぱい。たくさん拾って瓶に入れ、机に置きました。「みどりも ちゃいろも なかよく おやすみ。」。しばらくたったある日、瓶を見てみると、茶色のどんぐりばかりで緑のどんぐりが見当たりません。「どこかな、どこかな、みどりの どんぐり」。瓶から出してみると、全部茶色になり、穴が開いているどんぐりもあります。虫もみつけました。「もしかして きみ、どんぐりの なかに いたの?」。

身近な自然の中で見つかるどんぐりの、小さな穴や虫について学べる科学絵本です。お孫さんと秋の林へ散歩に出かけたくなる一冊です。小学校低学年向けです。

てんじつきさわるえほん こぐまちゃんとどうぶつえん

森比左志/著  わだよしおみ/著  若山憲/著 こぐま社 2013年

202510絵本06

こぐまちゃんはしろくまちゃんを誘って動物園に遊びに行きました。キリンが長い首を伸ばして水を飲んでいます。「あしが ながいね」「くびが ながいね」。ゾウは長い鼻の先で赤いリンゴを掴んでいます。何をしようとしているのかな?

 ゾウやカバ、ペンギンなど、動物園の人気者が登場する、1~3歳のお子さんにおすすめの絵本です。「りんごの棚」(県立図書館1階児童資料コーナー内)にあるバリアフリー図書の一冊で、点字付きです。イラストには透明な樹脂加工による隆起印刷が施されており、輪郭や模様を確かめることができます。お孫さんと一緒に触れて、動物の形や動きを感じながら楽しんでみてはいかがでしょうか?