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更新日:2022年12月9日

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2022年12月のおすすめ絵本

読み聞かせについて

読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。

(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)

パパに読んでもらいたい本

サンタクロースってほんとにいるの?

てるおかいつこ文 すぎうらはんも絵 福音館書店 1982年

202212book1

「ねえ サンタクロースって ほんとに いるの?」子どもたちがお父さんとお母さんに質問しています。「えんとつがなくても くるの?」「どうして ぼくの ほしいものが わかるの?」「サンタは なつのあいだは どうしているの?」さて、お父さんとお母さんはいったい何と答えたのでしょう?

クリスマスの季節にピッタリの絵本です。サンタクロースのことを知りたい子どもからの鋭い質問と、お父さんお母さんの答えが、Q&A形式で、ユーモラスなイラストとともに描かれています。4歳ごろからおすすめの本です。

チーターじまんのてんてんは

みやけゆま作 BL出版 2021年

202212book2

チーターは、黒いてんてん(模様)が自慢です。冷たい風が吹く寒い日、チーターは体を震わせて大きなくしゃみをしました。すると、てんてんが体から飛び出して、近くで草を食べていたシマウマの体に付いてしまいました。シマウマもくしゃみをすると、てんてんはまた飛び出して、今度はゾウの体に…。チーターは無事にてんてんを取り戻すことができるでしょうか。

次々と飛んでいくてんてんが騒動を巻き起こします。てんてんが付いた動物たちの姿や、「パプォーックション!」といったくしゃみの音、チーターが動物たちに「あのー、くしゃみを してください」と頼む様子に思わず笑ってしまう一冊です。

ママに読んでもらいたい本

たいこ

樋勝朋巳ぶん・え 福音館書店 2019年

202212book3

「トン トン トトトン トン トン トトトン トン トン トトトン」誰かが大きな太鼓を手のひらで叩き始めました。すると、「なかまに いれて」と友達がやってきました。「いいよ」二人で叩きます。「トン トン ポコ ポコ トン トン ポコ ポコ トン ポコ トン ポコ」「なかまに いれて」「いいよ」太鼓を叩く仲間がどんどん増え、「トントン ポコポコ ペタペタ ボンボン」と、いろいろな音が鳴りだしました。ところが、ワニがやってきて「うるさいぞー」と怒り…。

2歳ごろからおすすめの音を楽しむ絵本です。「トントン」「ポコポコ」と登場人物ごとに異なる音や、叩く回数の違いで変化する音が、不思議なリズムを生み出しています。おはなし会での読み聞かせにも向く本です。

とらさんおねがいおきないで

ブリッタ・テッケントラップ作・絵 木坂涼訳 ひさかたチャイルド 2017年

202212book4

とらが眠っています。かえる、きつね、かめ、ねずみ、こうのとりが風船を持ってやってきました。とらを起こさずに、とらの向こうへ行かなくてはなりません。どうしたらいいのでしょう。かえるは風船につかまり、とらの上を飛び越えました。次にきつねが風船に飛び乗りましたが、重さで風船が下に落ちそうになり…。

絵本には、とらが起きそうになる度に「とらさんの おなかを やさしく たたいてくれる?」などと、読者への呼びかけが書かれています。お子さんと一緒にとらの絵をなでたり、息を吹きかけたりして、楽しんでみてはいかがでしょうか。

じいじ・ばあばに読んでもらいたい本

ゆきのひのうさこちゃん

ディック・ブルーナぶん・え いしいももこやく 福音館書店 2010年

202212book5

雪がたくさん降りました。外に遊びに出かけたうさこちゃんは、そり遊びやスケートを楽しみました。それから、雪だるまを作りました。赤い人参で鼻を作り、目や口をつけ、シルクハットを被せた大きな雪だるまです。雪だるまが完成した時、うさこちゃんは、小さな小鳥が雪の中で「なんて さむいんでしょ」と泣いているのを見つけました。小鳥に家がないと知ったうさこちゃんは、小鳥を助けようと、あることを思いつきました。さて、うさこちゃんは何をしたのでしょう?

来年の干支、うさぎが登場する絵本です。

おばあちゃんとバスにのって

マット・デ・ラ・ペーニャ作 クリスチャン・ロビンソン絵 石津ちひろ訳 鈴木出版 2016年

202212book6

ジェイは教会に行った後、おばあちゃんと一緒に出かける場所があります。ある日教会から外に出ると雨が降っていて、ジェイは嫌な気持ちになりました。しかしおばあちゃんは「きは のどが からからだったみたいよ」と言いました。二人がバスに乗っていると、目の不自由な男性が乗ってきました。ジェイが「なにも みえないって、たいへんだろうな」とつぶやくと、おばあちゃんは「めがみえなくたって、みみでも ちゃんと みられるのよ」と言い、男性も「そのとおり」と同意しました。何かを嫌だ、大変だとジェイが思っても、おばあちゃんは良いところを見つけます。前向きになったジェイは、目的地のボランティア食堂に着くと「やっぱり、きて よかった!」と言い、食べ物に困っている人たちに食事を配る手伝いを始めました。

3歳から5歳のお子さん向けです。