更新日:2025年3月24日
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読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。
(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)
内田麟太郎/作 荒井良二/絵 文溪堂 1996年
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あるところに、笑わないおじさんがいました。おじさんは黄色いまん丸の顔をして、スーツを着ています。おじさんは、ニワトリが鳥小屋で「二わ トリをかって」いるのを見ても笑いません。ピラミッドの近くで、動く歩道に乗ったラクダが「たびは らくだ」と言うのを聞いても笑いません。なぜ、おじさんは笑わないのでしょう? 4月1日のエイプリルフールにぴったりの、「それ、本当? うそでしょう?」とツッコミを入れたくなるようなダジャレが散りばめられた絵本です。親子でダジャレと、ラストで明かされるおじさんの正体をお楽しみください。 |
ひらぎみつえ/作・絵 教育画劇 2023年
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ひろくんとお父さん、お母さんは布団に入り眠り始めました。「ねぞうプロレス」の時間が始まります。「さあ、こんやはどんな たたかいに なるでしょうか?」寝室のぬいぐるみたちが実況中継を始めます。すばやい動きのひろ君は、「ふとんトンネル」「とどかせないぞキック」と次々に技を繰り広げます。お父さんとお母さんも負けてはいません。2人一緒の「ローリングたてよこもどし」で動きを封じます。 子どもの寝相の様子をプロレスに見立て、親子のバトルと攻防をユーモラスに描いた絵本。「こどもにすすめたい本2024」に選ばれた幼児向けの一冊です。 |
わたなべあや/作 アリス館 2010年
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びん入りの牛乳がやって来て「いーれーてー」と言いました。すると、ピンク色のマグカップが「いーいーよー」と答えたので、牛乳はカップの中に入りました。今度はケチャップを載せたソーセージが「いーれーてー」と言うと、細長いパンが「いーいーよー」と答えました。ソーセージはパンの中に入り、ホットドッグの出来上がり! いろいろな食べ物が登場する赤ちゃん向けの絵本です。どんな組み合わせで食べ物が出来上がるかな?と親子一緒にあてっこして楽しんでみませんか。 |
中川李枝子/さく 山脇百合子/え 福音館書店 1983年
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野ねずみのぐりとぐらは野原へ遠足に行きました。野原に着くと荷物を下ろしてから時計で時間を確かめましたが、お昼には早すぎます。そこで2匹は「一、二、三、四」と体操をしました。次はマラソンです。「ようい どん」。ところが突然、何かが足にからんで2匹とも転んでしまいました。緑の長い毛糸がいばらにひっかかっていたのです。「このけいとは どこまで つながっているんだろう」。2匹は代わる代わる毛糸を巻きながらたどっていきます。 暖かくなり、遠足日和となった季節にぴったりの「ぐりとぐら」シリーズの1冊です。4・5歳向けです。 |
松谷みよ子/文 上野紀子/え 偕成社 1979年
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一緒に遊んでいた青い三角形と赤い三角形が、「さよなら さんかく」と言い、手を振って左右別々の方向に分かれて歩いていきました。と思ったら、すぐに「またきて しかく」。青い三角形と赤い三角形はぴたりとくっつき、四角形になりました。「しかくは おふとん おふとんは ねんね ねんねは ねこ」四角形は柔らかそうなふかふかの布団に変化し、上には猫がのんびり寝ています。 おなじみのわらべ唄を基につくられた絵本で、三角形、布団、猫以外に、お月さまやおばけも登場します。読み終わった後、絵本と違う歌詞、例えば、「しかくは豆腐 豆腐は白い」をご存じの方は、お孫さんと一緒に歌ってみてはいかがでしょうか。0歳~3・4歳向け。 |
とうごうなりさ/作 福音館書店 2020年
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川沿いに桜並木があります。3月半ば、冷たい北風が吹く中、駅に向かうお姉さんや女の子、高校生が脇目もふらずに木の下を通り過ぎていきます。少しずつ暖かくなると、桜は春に向けて準備を始めます。枝の先にたくさんの小さな緑の芽がふくらみ、その芽からやわらかな桃色のつぼみがほころんで、ついに5枚の花びらが開きます。桜が咲いて真っ先にやってきたのは鳥たち。鳥が落とした花を女の子が拾います。「さくらが さくと、なんだか ウキウキしてくる」。そして満開の桜を見に人々がやってきます。 3月から4月半ばまでの桜の開花の様子や、美しい桜に心躍らせる人々の様子が丁寧に描かれています。小学生向けの科学絵本です。 |
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