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更新日:2023年1月23日

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2023年2月のおすすめ絵本

読み聞かせについて

読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。

(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)

パパに読んでもらいたい本

パンダ銭湯

tupera tuperaさく 絵本館 2013年

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パンダの家族がお出かけします。行き先は、パンダ専用の銭湯「パンダ湯」です。入り口で料金を払い、ロッカーがある脱衣所に入ると、パンダの父ちゃんが息子に「ぬいだら ちゃんと かごに いれろよ」と注意しました。パンダたちは何も洋服を着ていません。いったい何を脱ぐのでしょうか?パンダの父ちゃんと息子が「よいしょ」と言いながら服を脱ぐしぐさをすると、パンダの体の黒い模様が消えていき…!?

パンダの知られざる秘密を明かしたユーモラスで心温まる絵本です。4・5歳から楽しむことができます。

ひらめきの建築家ガウディ

レイチェル・ロドリゲス文 ジュリー・パシュキス絵 青山南訳 光村教育図書 2010年

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サグラダ・ファミリア教会などユニークな建物で有名な建築家アントニ・ガウディは、スペインのカタルーニャで生まれました。父は銅板職人、母の家は金物細工職人です。幼い頃から身の回りの自然や職人の仕事をよく観察していたガウディは、やがて建築家を目指すようになります。初めての大きな仕事は、カサ・ビセンスという屋敷で、花模様のタイルを並べ人々を驚かせました。その後も、奇抜な建物を次々と設計します。例えば友達のグエルの別荘の門には、ドラゴンがのっています。キノコの形の部屋や骨の形のバルコニーがある屋敷、波のようにうねった形の屋敷も設計しました。グエル公園には、ねじれた塔やくねくねと曲がったベンチがあります。

お子さんと一緒に、ガウディが手掛けた個性的な建物を楽しんでみてはいかがですか。小学校低学年向けです。

ママに読んでもらいたい本

ちょろりんのすてきなセーター

降矢ななさく・え 福音館書店 1993年

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寒がりやのトカゲのちょろりんは、ある日、洋品店で春の原っぱ色の暖かそうなセーターを見つけました。かあさんにねだりましたが買ってもらえず、小遣いで買うにはあと少し足りません。すると、じいちゃんが「わしの しごとを ひとばん てつだってみるか?」と、ランプのガラスを磨く仕事を世話してくれました。ちょろりんが柔らかいコスモスの花びらで埃を取ると、じいちゃんが小鳥の羽毛ですべすべに磨き上げます。ところがランプは53個もあり、ちょろりんは疲れて眠くなってきました。ちょろりんは最後までガラス磨きをやり抜き、セーターを買うことができるでしょうか?

ちょろりんが素敵なセーターを手に入れるまでを描いた、寒い時期の読み聞かせにぴったりの絵本です。4・5歳から小学校低学年向きです。

北の魔女ロウヒ

バーバラ・クーニー絵 トニ・デ・ゲレツ原文 さくまゆみこ編訳 あすなろ書房 2003年

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ロウヒは遠い北の国に住む魔女です。ある雪の日、ロウヒが空を飛んでいると、楽器を奏でているワイナモイネンを見つけました。楽の音に惹かれて森の動物たちが集まり始め、月や太陽が木のこずえまで降りてきました。それを見て、ロウヒはいたずらを思いつきます。いきなり巨大なワシに変身すると、月と太陽を足でつかんで飛び去りました。そして、北の国へ帰ると、厳重に山の中へ閉じ込めてしまいました。辺りは闇に包まれ、人々は寒さに震えました。いったいどうすれば、月と太陽をロウヒから取り戻すことができるでしょうか。

フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」をもとに作られた、小学生向けの絵本です。

じいじ・ばあばに読んでもらいたい本

おんなじおんなじ

多田ヒロシ著 こぐま社 1968年

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ブタのぶうと、ウサギのぴょんが、着ている洋服や持っているおもちゃをくらべっこしています。最初は靴のくらべっこです。「ぶうの くつ ぴょんの くつ」。ぶうの靴は赤と黄色で、テントウムシのマークがついています。ぴょんの靴は?色は同じ赤と黄色、テントウムシのマークもあり、ぶうの靴とそっくりです。「おんなじ おんなじ」。次は帽子です。ぶうとぴょんの帽子を比べてみると…。

本を開くと、左のページにぶう、右のページにぴょんが描かれ、見比べることができます。読み聞かせすると、子どもたちは真剣な顔で絵を見ています。ぶうとぴょんの持ち物が、そっくり同じ物とわかった時に繰り返されるセリフ「おんなじ おんなじ」を聞いて、うれしそうな子どももいます。2・3歳からおすすめの絵本です。

たなからぼたもち

くすのきしげのり作 澤野秋文絵 あかつき教育図書 2015年

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江戸の菓子屋「あんこや」の一人息子あまたろうは、全く働こうとしません。父親は、あまたろうを座らせて「よのなかに『たなからぼたもち』なんてことはないんだよ」と説教します。「たなからぼたもち」は、「なんの どりょくもしないのに、おもいもかけず いいことが ある」という意味だと知ったあまたろうは、このことわざに興味を持ち、棚からぼたもちが落ちてくるか試してみたいと言いました。次の日の夜明け前、父親はあまたろうを起こし、あずきを丁寧に煮詰めてあんこにする手順を一から教えました。そして、出来立てのあんこでぼたもちを作り…。

小学校中学年向けの、ことわざを題材にした絵本です。