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更新日:2025年6月16日

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2025年7月のおすすめ絵本

読み聞かせについて

読み聞かせは、情操教育においても、また集中力をつけるのにも有効であるといわれており、何より大好きな人に読んでもらった本とその先に広がる世界は子どもたちの心にしっかり残っているものです。
ここでは、それぞれ読んでいただく対象者別に本をセレクトしました。

(山梨県立図書館サービス課子ども読書推進担当)

パパに読んでもらいたい本

ぴょーん

まつおかたつひで/作・絵 ポプラ社 2000年

2025年7月絵本1

 1匹のカエルが「ぴょーん」と高く跳びはねました。次は子猫。体を大きく広げて「ぴょーん」。犬も「ぴょーん」、バッタも「ぴょーん」。色々な生き物が跳びはねる中、登場したのは何とカタツムリ。もしかして、跳びはねる姿が見られるのでしょうか?

 ページを縦にめくり、生き物が「ぴょーん」とダイナミックに跳びはねるのを楽しむ絵本です。それぞれの生き物に合った声のトーンや大きさで「ぴょーん」を読んでも面白いでしょう。読み終わったら、親子でぴょーん!と跳びはねて楽しんでみてはいかがでしょうか。0~3歳向け。

じゃばじゃじゃーん

柿木原政広作 福音館書店 2025年

2025年7月絵本2

 机の上にコップに入った牛乳があります。コップが、「ぐらぐら ぐらり ぐら ぐらり」と傾き、「どっちんしちゃった じゃば じゃ じゃーん」。机に牛乳が広がります。牛乳の形はよく見ると、イルカに見えます。「ぐらぐら ぐらり ぐら ぐらり」とコップが傾き、「じゃば じゃ じゃーん」。こぼれた牛乳は、何の形?

 子どもたちの日常によくある、机の上に飲み物をこぼしちゃった!というシーンを、ユーモアを交えて描いています。こぼした液体が何の形に見えるか連想して遊ぶことができます。裏表紙に「しっぱいも わるいことばかりじゃ ないよ」と作者のメッセージも書かれています。

ママに読んでもらいたい本

ぷくちゃんのすてきなぱんつ

ひろかわさえこ/さく アリス館 2001年

2025年7月絵本3 

 オムツをはいて過ごしているぷくちゃんに、お母さんがすてきなパンツを買ってきてくれました。黄色いパンツをはいてみたぷくちゃんは、オムツと違って柔らかいパンツが大好きになりました。ところが、お漏らしをしてパンツは濡れてしまいます。そこでお母さんが取り出したのは2枚目の「おかわりぱんつ」。よかった! 次から次へ取り出される「おかわりぱんつ」で、ぷくちゃんは安心して遊んだりお昼寝したりします。

 夏になってトイレトレーニングに取り組む際、親子で一緒に読んでほしい一冊です。最後のページに載っているカラフルで素敵なパンツを見れば、お子さんもパンツをはいてみようかな?と思うかもしれません。1~3歳向け。

 

ながーいはなでなにするの?

齋藤槙さく 福音館書店 2019年

2025年7月絵本4

 大きな体に長い鼻を持つお母さんゾウと小さな子どものゾウがいます。「ねえ おかあさん おなか すいたよ」。親子のゾウは長い鼻を使い「しゅっしゅっ さっさっ」と草を集めて口に運び、「くるりん ぱくっ くるりん ぱくっ」と食べます。「こんどは のどが かわいたね」。長い鼻で水を吸い口に入れて飲みます。「ひゃー!!」お母さんゾウが吸い上げた水を子どものゾウにシャワーのようにかけています。さて、次は長い鼻を使って何をするのでしょうか。

 子どもたちもよく知っているゾウが、長い鼻をどのように使っているのかに着目した科学絵本。親子で鼻の意外な使い方などを楽しみながら読んでほしい1冊です。3歳以上におすすめです。

 

じいじ・ばあばに読んでもらいたい本

まてまてまて

こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社 2005年

2025年7月絵本5

 赤ちゃんがはいはいしています。「まてまてまて」。追いかけてきたのはピンク色のウサギです。「まてまてまて」。今度はアヒルが追ってきました。1匹ずつ動物が増えていき、赤ちゃんの後ろには行列ができます。「まてまてまて」。誰かの手が伸びてきて、最後に赤ちゃんを「つかまえた」。たくさんはいはいして疲れた赤ちゃんは、動物たちとねんねします。

 わらべうた「まてまてまて」を基にした絵本です。赤ちゃんと遊んでいると、その身体から予想される以上の運動量に驚かれる方も多いでしょう。追いかけっこをして疲れた時に、一息つきがてら、お孫さんとこの絵本を楽しんでみてはいかがでしょうか。0~2歳向け。

ぼくのペンギンはどこ?

サム・アッシャー作・絵 吉上恭太訳 徳間書店 2024年

2025年7月絵本6

 朝、目が覚めると、ペンギンのぬいぐるみがいません。僕は冷蔵庫やベッドの下、池の中を探し、次におじいちゃんと一緒に地下室を探しましたが見つかりません。地球儀を見た僕は、まだ海を探していないと気が付きます。そこで、地下室にあったものを使い、船を作ることにしました。古いバスタブを船体にして、物干しの棒でマストを作り、ふきんを縫い合わせて帆をはります。僕が船長でおじいちゃんは一等航海士、ぬいぐるみのさるくんは見張りになり、海へ出発!海上で出会った海賊や潜水艇の船長さんに「ぼくの ペンギンを みかけませんでしたか?」と尋ねると…。

 海での冒険を描いた夏におすすめの1冊です。3~5歳向け。